屏風の御仕立

当店では本間六曲屏風をはじめ、二曲屏風・四曲屏風・風炉先屏風・利休屏風等、さまざまな屏風の御仕立も承っております。

屏風とは

屏風(びょうぶ)とは、室内の装飾に用いる家具です。室内で、風や視線を遮るための仕切りとして使われてきました。その名称は、「風を屏(ふせ)ぐ」という言葉に由来しています。襖(ふすま)のようなものを数枚繋ぎ合わせて作られており、折り畳める構造になっています。その表面は、絵画や書で飾るのが一般的です。

四季草花図四曲屏風

屏風の絵画や書について

屏風は本来、風や人目を遮るためのものですが、同時に権威の象徴でもありました。その象徴として、絵画や装飾、書が施されるようになります。奈良時代以降は、宮廷の儀式の調度としても使用されていました。屏風に描かれている絵や書は、屏風の構造、規模、使用する場面などに合わせて表現されたものです。室町時代には、蝶番(ちょうつがい)が登場し、現在使われている、折り曲げて畳める屏風が普及しました。江戸時代になると、「合戦図屏風」という軍記物語を絵画にした屏風が作られるようになりました。

六曲屏風

屏風の数え方

屏風の1つの面は、「扇(せん)」と呼ばれています。扇は、向かって右から"一扇"、"二扇"と数えます。また、左右で対になった屏風を「双(そう)」、対になっていないものを「隻(せき)」と数えます。折れ曲がっている扇の数によって、二曲、四曲、六曲と数えていきます。室町時代には、左右一双で一組とする「六曲一双」という形式が確立しました。六曲屏風は、その後の屏風の主流となっていきます。

六曲屏風

屏風の折り曲げ方

博物館や美術館で展示されている屏風は、交互に折り曲げた状態で展示されています。しかし、昔の生活を描いた絵に描かれている屏風を良く見ると、L字形、コの字形に立てている場合もあります。調度品として使用する場面では、必ずしも交互に折り曲げて立てていたわけではないようです。用途に応じて、自由に折り曲げられる屏風の便利さも活用されていたのです。

各取り扱い品目について

掛軸・巻物 額装 屏風 衝立・襖・その他