掛け軸などの美術品は客間を風流に仕立ててくれるインテリアですが、資産としての側面もあります。

こちらでは書画・骨董にどのような資産価値があるのか、という事に注目してみました。

法律上の取扱い

掛け軸など書画・骨董を収集される方は少なくありませんが、法的な資産価値があるものとして相続の対象になる可能性もあります。
例えば、相続税法では価値ある資産は全て財産として捉えられ、財産×税率で税額が決定されます。
書画・骨董に相続税がかかる場合、相続した時点での時価をもとに相続税が評価されます。
時価は「精通者」と呼ばれる画商や美術商の評価を参酌して評価されます。

プレミアムな価値

美術品の価値、値段を決める要因は様々ですが、方法は大きく分けて2つあります。
例えば絵画の場合、画商と画家が相談して決める場合と、画家本人が決める場合があります。掲載されている雑誌やサイズ、画家の経歴によって変わってきますが、すでに高い評価を受けている画家の場合は、経歴に応じたプレミアムな価値がプラスされます。
掛け軸や表具の修復技術は、こうしたプレミアムな価値を高める技術としても重宝されてきたものです。

目に見えない価値

掛け軸などの美術品やインテリアとして活躍する表装は、家族と共に過ごした家の思い出ともなるものではないでしょうか。
親から子へ、子から孫へ代々受け継がれてきた美術品は、ご実家を離れて暮らすご家族にも、思い出の品として家族や実家を象徴するものになります。
そうした美術品やインテリアは実際の価格以上の価値があるものです。
「祖父・祖母が大切にしていた物なので…」「母から貰った物だから…」と、傷んでしまった掛軸や額、屏風等の表装を直してほしいと御相談を受ける事も多いです。ご家庭で押入れ等に仕舞いっぱなしになっている掛軸等、御先祖の方々が大切にされていた物かもしれません。そういった事にも思いを馳せていろいろと見てみるのもいのではないでしょうか。

もし、大切な思い出の品が傷んでしまったりしている場合は損傷を出来る限り最小限に食い止める為にも、早めに修復される事をお勧めいたします。
当店でも様々な表具・表装の修理・修復を行っておりますので、お困りの事がございましたら一度、お気軽にご相談下さい。