日本古来の風雅を醸し出す「和額」。西洋文化の発展に伴い洋額の様式を取り入れた額装形式が多くなりましたが、日本ならではの伝統技術と職人の感性によって築かれた和額は存在感があり魅力的です。
そんな和額は、額の形式・枠の色・下地に貼る表の組み合わせに様々な種類があります。
額の形式
「ベタ」は襖のような組子に表張りをして本紙をベタ貼りにしたものです。額の一般的な形で、作品とアクリルとの距離がないため、凹凸のないフラットな状態に仕上がります。
その他にも、本紙を下地とは別の板に貼り、本紙がまるで浮いているかのように見える「浮出」と、浮出とは反対に本紙がはめ込まれている状態の「沈み(落し)」という形式もあります。
枠の色
額装の縁(枠)の種類や塗りの色にも様々な物があり、作品に合わせて似合う物を選ぶ必要があります。
下地に貼るマット
作品の周りを飾るマットも様々な種類があります。こちらも縁(枠)と一緒に作品と合うように選ぶ事が大切です。